大切なお友達とこれからも
3人目の娘さんを授かり、2LDKのアパートでは手狭になってくることが予想されたため、住まいづくりを考えるようになったNさんご夫妻。以前、帯広から札幌へ引っ越してきたとき、一番上の娘さんは仲良くしていたお友達と別れ、札幌の小学校へ通うことになりましたが、慣れない環境がストレスになったのか、原因不明のじんましんを患うことに。その姿を目の当たりにし、もう転校で辛い思いをさせてはいけないと、同じ通学区域内で家を建てることが第一条件となりました。
家計のやりくりから、月々の支払いをアパートの1ヵ月分の家賃程度にすることが前提にあり、土地購入費も含めるとお金の問題に直面。なかなかいい巡り合いがなく、正直「これからも家族5人身を寄せ合って、ずっとこのアパートで暮らしていくのかも…」と落ち込んだそうです。
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奥さんは「数社と話してみたら、あっけなく『その予算じゃ無理ですね』と断られ、何度心が折れたことか。住宅展示場へ行くと『ご自由にご覧になってください』と、よっぽど家を建てられるような家族には見えなかったらしく、案内もなく放置状態。相手をしてくれたとしても、先輩に指示を仰ぎながら話をする新入社員で、主人と『新人の練習台にされてるよね』と、ため息。『どうぞお好きなだけ』って言うから、野菜だけもらって帰ってきたこともありますよ」と苦笑いします。
しかし、ご縁とは分からないものです。半ば住まいづくりを諦めかけていたとき、娘さんのお友達のお父さんが建築関係の仕事をしており、「ハウスメーカーで探すのもいいけど、工務店ならより親身になって相談に乗ってくれるよ」と、大元工務店を紹介されました。すっかり気落ちしていたご夫妻ですが、「どうせまた断られるんだろうけど、とにかくこの低予算でお願いしたい。夢を叶えたいんです!」と、当たって砕けろで大元社長に会うと、「叶える方法を一緒に考えていきましょう」という嬉しい言葉が。初めて共感者が現れ、積み重なっていた悔しさが一気に払拭されたそうです。
では、ことごとく断られてきたNさんの住まいづくりを、大元社長はどうやって可能にしたのでしょう?
その答えは、今回も大元工務店の真骨頂の発揮です。できない理由をあげるのではなく、たとえ手間がかかっても自らが率先して動き、工夫し、道を拓いていくことを優先。例えばコストダウンを図るため「外壁は既製品を使わず、直接木材屋さんにカラマツを挽いてもらったものを張っています」と大元社長。室内の木のクリア塗装はご夫妻で楽しみながら行い、工事費をダウン。洗濯機周辺の洗剤を置く棚などは、これから暇を見てご夫妻がつくる予定で、大元社長は「お施主様ご自身でできることは積極的に関わってもらい、楽しむ住まいづくりを提案しています。手をかける経験をすれば、今後のメンテナンスもご自身でやってみたくなりますから」と、自作を推奨しています。
これならイメージできる
ところで建築の分野は、ことごとく素人には分かりづらく、図面を見ても何のことやら、さっぱり見当がつかないことも。ですが大元社長はメジャーを取り出し「高さはこれぐらい」「今住んでいるアパートなら、あそこからここまでの長さだから、けっこう広いでしょう」「窓はね、天井から床まであるから大きいですよ」と、具体的に示してくれたのだそう。ご夫妻がどんな家にしたいのかをどう伝えたらいいか戸惑っている際には、さっと助け船を出し「そうそう、そういうことが言いたかったの」という場面が何度もあり、ご夫妻は後悔することなく相談ができたそうです。
すっかり気心の知れた仲になり、家ができあがると娘さんたちから感謝の気持ちが込められたラブレターをもらったという大元社長。これが新たな家族との出会いの原動力になったことは言うまでもありません。
冬の時期、町内会費を集めに来たご近所さんが「この家、玄関がすごく暖かくて、入った瞬間から他のお宅とは全然違いますね」と驚嘆していました。確かに、あったかい家です。それに以前は冬に光熱費が約4万円かかった月もありましたが、この家では毎日お風呂をわかしても1万円を切ることがあるんですよ。この差に、性能の良さが現れていると思います。外部の騒音も聞こえづらく、断熱・気密が格段に優れている証ですね。
アパートのときは狭かったので、娘たちはお友達を呼ぶにも気兼ねをしていたようですが、今は「じゃあ、今日はウチで遊ぼ」と2階に大集合。にぎやかに子どもたちの笑い声が響いていると、家を建てることができて本当によかったと実感します。(Nさん談)