ストーリー

Story
Vol. 3
やりたいことを、させてもらった。
その自由度の高さが満足度に
札幌市南区・K様邸
本物の素材の心地よさと
ちょうどいいバランス感覚

 家づくりをスタートし、リプランをはじめ住宅関連の雑誌をチェックするようになったKさんご夫妻。ページをめくるたびに「こんな家に住みたいね」「デザインが素敵だね」と夢は広がり、その中でも大元工務店がとても気になったそうです。その理由のひとつが、天然の木や自然素材の質感に、心が癒されるような感覚を覚えたこと。そこで、実際にどんな家を建てているのかオープンハウスを訪ねてみることにしました。選び抜かれた本物の素材の心地よさを肌で感じるとともに、素材使いのバランスもご夫妻の感性にぴったりでした。

 大元社長に、直球で、変化球でといろいろな質問を投げかけると、話はどんどん盛り上がっていき、「この人なら、わがままが言えそう。きっと思い描いたとおりの家ができる」という印象を強く持ち、OBのお施主様の家を見学する機会も得ました。どんなに担当者がきれいごとを言っても、やはり毎日そこで暮らしている方の本音に勝るものはありません。また、快く見ず知らずの人に自宅を見せるということは、それだけ「良い家を建ててもらったんですよ」という満足度の高さがベースにあってこそ。対応してくれたお施主様は「暖かくて、とっても快適ですよ」と満面の笑顔。そこから「大元さんなら失敗のない家づくりができる。お任せして大丈夫」というメッセージを感じ取ることができたそうです。

2階にあるご主人の書斎は、格子窓に。窓の外の光景も相まって、ストーリー性のある空間に。施主の希望に柔軟に対応するのが、大元工務店のスタイル
2階にあるご主人の書斎は、格子窓に。窓の外の光景も相まって、ストーリー性のある空間に。施主の希望に柔軟に対応するのが、大元工務店のスタイル
バラバラな話を交通整理。
ぼんやりしたイメージを
しっかり具体化

 取得した土地は、眼下が雑木林となっており、将来的にも目の前に建物が建つ心配のない小高い場所の敷地。小鳥やリスも遊びに来る自然を身近に感じられる立地条件を生かしつつ、どんな生活をしていきたいのかを話し合いました。四季の息吹を暮らしのエッセンスにと眺望を取り入れることはもちろん、スキーやスノーボードが趣味ということから収納の充実も重要な課題に。「この際だから、何でも言っちゃえ」とばかりに、時には思いつくまま言葉にすることもあったそうで、一見バラバラなようなKさんの希望を、大元社長がすっきり交通整理。ぼんやりとしていたイメージが見事に図面上で具現化され「やっぱりプロ」と、納得したそうです。

 予算的なこともあり「できることは自分たちでやってコストを抑えていきたい」というリクエストに対し、大元社長は「やってみたいということは、どんどんやっていただき、家づくりを心底面白いものだと思っていただければ本望です。あとは工務店としてサポートしていければいいんです。何よりも、工務店の家ではなくお客様のお住まいですから」と、脇役に徹する姿勢を貫き、壁塗りなどはできる範囲でご夫妻が行いました。「私たちが選んだ照明や懐古調のガラスも付けていただき、愛着深まるプロセスを踏むことができました。他社だったら、こうはいかなかったでしょうね」と大元工務店の自由度の高い住まいづくりを振り返ります。

レンガとガラスブロックの組み合わせがカフェのようなキッチン
レンガとガラスブロックの組み合わせがカフェのようなキッチン
一緒につくった時間も宝物。
レトロテイストで
暮らしを彩る

 ご夫妻それぞれに叶えたいことが明確で、奥さんはキッチンにこだわりました。シンプルでありながらもスタイリッシュなステンレスの造作キッチンは、決して主張しすぎることなくLDKのまとめ役に。パントリーがあるので生活感が空間の雰囲気を壊すこともありません。

 ご主人がぜひとも実現したかった書斎は、まるで外国映画のワンシーンのような洒落た部屋になり、デスクや本棚を造作にすることで無駄のない機能的な空間に。自宅で仕事をすることもあり、ことのほか進むようです。

 以前マンションで暮らしていたときは、あまりインテリアに力を入れる気分になれなかったそうですが、理想の家を大元工務店と一緒につくったことで「これからは、もっと自分たちが大好きになれる家にしていきたい」と、もともとレトロなものが好きだったこともあり、アンティークショップ巡りをしては、お気に入りが見つかると飾ったり、並べたりしています。

 生活の質は間違いなく向上し「この家は私たちにとって宝物ですが、共有した時間も宝物ですね」と話してくれました。

思いやりのある仕事で
通年の快適が持続する

 夏、室内が暑くなるのはしょうがない。ずっとそう思っていたのですが、この家では不快な暑さとは無縁で、断熱性能の高さを実感。正直驚きました。冬に暖かく暮らせる家というのは、夏涼しく過ごせる家ということなんですね。私たちは、ついつい分かりやすい意匠的な部分に目がいきがちですが、遅まきながら目に見えない壁の内側こそ、本当に大切なんだということを知りました。大元社長は、ことさら数字を並べ立てて性能面の難しい話をしたわけではないのですが、ちゃんとやってくれていたんですね(笑)。住み手のことを考える、思いやりのある家づくりができる人なんだと思います。

 とにかく初めてのことの連続で、素人が建築の勉強をしたところで追いつかないことがたくさんありましたが、何が必要か不要かをプロ目線で見定めてプランを組み立てていき、そこに私たちの希望を最大限反映していくマジックには、まったくもって脱帽です。(Kさん談)

Replan北海道112号掲載
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