ストーリー

Story
Vol. 21
自然の温もりときれいな空気に満たされた
私たち家族にぴったりの家ができました。
札幌市・Gさん宅
アレルギーや喘息を改善
できる、健康な住まいを

 道内で転勤生活を送ってきたGさんは、3年前に江別への異動が決まり、お子さんが小学校に通い始めたのを機に「今が建て時」と考えて土地探しを始めました。しかし、インターネットなどを活用して調べたものの、札幌市内ではなかなか予算に合う宅地が見つかりません。そこで中古住宅に切り替えて探したところ、小学校の学区内で古家付き56坪という物件と出会うことができました。「まさに灯台下暗しでしたね」と、奥さんは幸運な出会いを振り返ります。
 「土地が見つかったら、すぐにプランづくりが始められるように」と、住宅雑誌やインターネットなどで依頼先の選定を進めていたご夫妻の目に留まったのが、木や自然素材をたくさん使った大元工務店の家でした。
 実はGさんと2人のお子さんはアレルギー体質でぜんそくの持病があり、ご夫妻はその一因が、寒くて結露やカビに悩まされていた社宅の住環境にあるのではないかと疑っていました。「室内環境によって起こりうるさまざまな問題について、大元社長は家づくりの素人の私たちでも分かりやすいよう、丁寧にかみ砕いて説明してくれました。その誠実な語り口に温かな人柄を感じました」と、Gさんは同社を初めて訪問した際の印象を語ります。
 そして2020年の暮れに、ご夫妻は正式に大元工務店に新築を依頼。心身ともに健やかに暮らせる住まいの実現を目指して、家づくりが始まりました。

玄関からダイニングまでL字に動線をレイアウトして、ゆったりとした広いリビングを実現。キッチンからは1階フロア全体が見渡せる
玄関からダイニングまでL字に動線をレイアウトして、ゆったりとした広いリビングを実現。キッチンからは1階フロア全体が見渡せる
性能や間取り、収納計画…
暮らしよさをとことん追求

 Gさん宅の建築地は、前面道路より約80㎝も高くなっていました。そのため設計はまず、この高低差のある敷地形状を住宅にどう生かすかがポイントになりました。大元社長が提案したのは、階段をつけずに家に出入りできるよう、基礎を道路と同じ高さまで掘り下げるプラン。「基礎を深くすることで蓄熱体となるコンクリートの面積が広くなり、夏は涼しく冬は暖かい室内環境にも役立ちます」。
 一年を通して安心した心地よさを提供する大元工務店の住宅。断熱・気密性能の高さとともに、空間の快適性に欠かせない換気システムは、大元社長の勧めで熱損失が少なく、メンテナンスもしやすいダクトレスの第一種換気を採用しました。「専門的なことも分かりやすく説明してもらえて、新居への期待がどんどん膨らみました」とGさんは話します。
 毎日の生活や先々の暮らしやすさを重視する奥さんが主に希望したのは、大容量の玄関収納や効率的な洗濯動線、使い勝手の良いキッチンでした。例えば造作のアイランド型キッチンは、小柄な奥さんに合わせた高さや使い勝手、収納配置などをきめ細かく調整しています。「転勤族だったので物は少なめですが、長く住む家なので、収納の配置やボリュームにはこだわりました」と奥さん。プランニングでも現場でも、大元社長や現場の職人さんたちがとても親身に対応してくれたといいます。

寝室の壁は、工事期間中にご夫妻が自らの手で塗って仕上げた
寝室の壁は、工事期間中にご夫妻が自らの手で塗って仕上げた
心地よい空気に包まれて
新居で得た健やかな毎日

 土地を購入してから1年近くを経て、Gさんご一家の新居が完成。床暖房を敷設した玄関土間に足を踏み入れた瞬間、木の香りと温もりにふんわりと包まれて、ご夫妻はとても驚いたといいます。「今までに感じたことのない優しい暖かさでした。床暖房の熱で、雪遊びで濡れた子どもたちの靴や上着もすぐに乾くんですよ」と、奥さんは声を弾ませます。
 玄関から歩みを進めると、目の前には木や塗り壁が心地よいゆったりとしたリビングが広がります。「基礎を掘り下げた分、窓越しの空が広く見えるんです。春になれば庭の緑が近くに見えて、さらに気持ちいいでしょう」。そう語るGさんは、自然素材を多く使い、常に新鮮な空気が循環する新居で暮らし始めてから、長年悩んでいたアレルギー症状が改善。「引っ越して1週間でくしゃみが出なくなったんです。驚きましたし、室内の空気環境の大切さをしみじみと感じています」と、笑顔を見せます。
 奥さんがこだわった収納計画や家事動線は、忙しい日々を頼もしくサポート。特に玄関からキッチンへと続く裏動線の真ん中に設けた土間収納が、想像以上に大容量でとても使い勝手が良いそうです。「延床面積が30坪のコンパクトな家ですが、住んでみると私たちの暮らしにぴったりの広さでした。家づくりの後悔は、何一つ思い付かないですね」と話す奥さんの表情が、住まいの満足度を物語っていました。

引き渡しは新しい始まり。
これから楽しみながら
よりわが家らしく育てます。

 もともとDIYが大好きで、必要な物があると、どうやったらつくれるかをすぐに考えてしまいます。今回の家づくりでは、寝室の塗り壁の仕上げやスイッチの製作と取り付け、玄関収納とクローゼットの棚づくりなどを自分でDIYしました。そのために普通のお施主さんよりも、現場にいる時間が長かったと思います(笑)。
 現場に行くといつも、大工さんや職人さんが仕事の手を止めて気さくに話しかけてくれて、専門的な技術もたくさん教えてくださいました。私たちの作業に合わせて、快く現場のスケジュールを調整してくれることもあり、その現場の朗らかな雰囲気に触れて、改めて大元工務店に依頼して良かったと思いました。引き渡しは、新しい家づくりの始まり。書斎コーナーや外物置などもDIYして楽しみながら、より自分たちらしい家に育てていきたいですね。(Gさん談)

Replan北海道136号掲載
Pocket