ストーリー

Story
Vol. 16
先々を見越した提案と多彩な素材づかいで
暮らしを楽しむ永住の家が完成しました。
札幌市・Iさん宅
ハプニングが招いた
実家の敷地内での新築

 これまでに中古住宅の購入や借家生活を経験してきたIさんご夫妻は、永住の家を構えたいと考え始めた3年前から土地を探していました。しかし予算と希望に合う土地が見つからず、計画はなかなか進みません。「ところが1年前に、ひとり暮らしをしていた90歳の母が足を骨折してしまって…。介護も兼ねて、実家の敷地で新築することになりました」と、奥さんは思いがけない展開を振り返ります。
 奥さんの実家の敷地は約140坪。ご夫妻は、もともと庭だった70坪ほどの土地に延べ床40坪くらいの家を建てたいと考えながら、ハウスメーカーから工務店、建築家まで、依頼先を幅広く検討しました。しかし、どこも決め手不足。そんなご夫妻に友人が紹介してくれたのが、大元工務店でした。
 「大元社長に初めて会ったとき、佇まいの普通さがとても好ましくて直感的にここだ!と思いました」。奥さんの言葉を継ぐようにIさんも「恐る恐る我々の予算を伝えたら、何とかなりますよっていってくれてね。本当に何とかしてくれそうだと心強く感じたんです」と笑います。
 ご夫妻が新築で最も実現したかったのは、これまでの住まいでは叶わなかった明るく広いリビング。「私の仕事の関係で海外からのお客様がたくさん訪ねてくるので、おもてなしのしやすいゲストファーストな住まいにしたかったんです」とIさんはいいます。

北東に大きく開き、安定した光が射し込むリビング。窓からは、奥さんの祖父が育てたブドウの木がある庭が望める
北東に大きく開き、安定した光が射し込むリビング。窓からは、奥さんの祖父が育てたブドウの木がある庭が望める
ライフスタイルの変化に
備えた柔軟なプラン

 ご夫妻の希望や家が立ち並ぶ住宅街という敷地条件から、2階LDKのプランも検討されましたが、隣に暮らすお母さんの行き来や来客対応のしやすさを優先してLDKは1階に配置することに。大元社長は「窓の高さやサイズの工夫で明るさを確保し、プライバシーにも配慮しました」と話します。
 2階の個室や書斎はコンパクトにまとめ、3人の娘さんの部屋も共用の寝室と勉強部屋の2室に集約。子ども室は、将来的にゲスト用の部屋に変えやすいよう取り外しが容易な間仕切り壁とし、鍵付きの扉を付けました。「どれも大元社長のアイデアです。先を見越したプロならではの数々の提案に脱帽しっぱなしでした」と、Iさんは感嘆します。
 「ゲストファーストの住まい」を目指した新居の2階には、長期滞在のゲストの客間も用意。奥さんは「客間の隣はトイレにし、プランの途中で収納スペースをシャワールームに変更しました。私たちのそうした要望を大元社長はしっかり受け止め柔軟に対応してくれて、とても嬉しかったです」とにこやかに語ります。
 2020年6月、庭の樹木や石を整理し、いよいよ工事が始まりました。お母さんの介護で実家に通っていた奥さんは、新居がカタチになっていく様を見るのが毎日楽しみだったといいます。「養生シートが外れて、新居の全貌が見えたときの感動は今も忘れられません」。

多彩な素材づかいが心地よい廊下を、ハイサイドライトからこぼれる外光が明るく照らす
多彩な素材づかいが心地よい廊下を、ハイサイドライトからこぼれる外光が明るく照らす
アートが映える
美しいおもてなしの舞台

 庭の木々が紅葉に染まる同年11月、Iさん一家が心待ちにしていた新居での生活が始まりました。玄関を開けると、レンガ壁のキッチンを中心にしたおもてなしの空間が、視線の先に広がります。塗り壁には、ご夫妻の友人であるアーティストの流木アートやステンドグラスがさりげなく飾られ、ギャラリーのような佇まい。開放的で落ち着いた雰囲気のLDKは、家族やゲストをそっと包み込む温かさとおおらかさに満ちていました。「母を夕食に招いたら『まるで映画の中にいるみたいねえ』と、とても気に入った様子で。大元社長のおかげで良い親孝行ができました」。
 家づくりにあたって、寒がりのIさんは住宅性能にもこだわりました。「旧居は寒くて光熱費が高いのが悩みでした。でも、この家は暖房を入れていなくても暑すぎるくらい暖かい(笑)。2時間に1度、空気が入れ替わる第3種換気で、空気も爽やかに感じます」と住み心地にも大満足です。
 オープンなキッチンを使ったお料理やお菓子の教室、大きな白壁をスクリーンにした映画鑑賞会、春になったらガーデニング…と、ご夫妻にはこれから家族や友人たちと楽しみたいことが盛りだくさん。「世の中が落ち着いて、再び海外からのゲストを迎えられる日が待ち遠しいです」と話す奥さんの言葉に、これからの暮らしへの大きな期待と希望があふれていました。

道産の自然素材を生かした
家づくりの願いも叶いました。

 明るく広いリビングと一緒に実現したかったのが、自然素材を生かした家づくりでした。そんな私たちの想いを大元社長は受け止めて、多彩な自然素材を散りばめたプランを提案してくれました。LDKの床にはカバ材の無垢フローリング、子ども室の床にはブラックチェリー材の化粧板、外壁には道産カラマツ材を使っていますし、キッチンは江別レンガとタモ材を用いた造作です。それぞれの持ち味が生きる素材づかいも大元工務店ならでは。クルミ材を使ったスケルトン階段には、雰囲気を軽やかに演出するアイアンの手すりを提案してくれました。きめ細かい配慮が行き届いたプランや仕様の提案で、イメージしていた以上に居心地の良い美しい住まいになったと思っています。家に強いこだわりのある義母も新居をとても気に入ってくれて、家族みんなが納得の家づくりができました。(Iさん談)

Replan北海道131号掲載
Pocket