奥さんのご実家の敷地の一部を活用し、海外からのお客様をおもてなししやすい住まいを目指して新築プランを考えました。おもてなしの中心となるLDKは玄関からの動線がスムーズな1階に配置し、2階には家族の個室のほか、トイレやシャワールームを備えたゲストルームも。3方向を住宅に囲まれ、北向きに開いた敷地ですが、窓の大きさや位置を工夫することで、ご夫妻の希望どおりの光と木の温もりに満ちた住まいに仕上がりました。明るくゆったりとしたゲストファーストな住まいは、ご一家にさまざまな暮らしの楽しみをもたらしてくれることでしょう。
I様邸・R2年完成
これからの暮らしの楽しみを語るご夫妻と大元社長。「壁が素敵に仕上がったので、これから大きな絵も飾りたいと思っています」（奥さん）
玄関には、ご夫妻の要望で家族5人分の靴や上着を収納できるシューズクロークを造作。すぐ隣に水まわりを配した
1階は間仕切り壁のない大空間。スケルトンに仕上げた階段と現しの天井が、家族が集うダイニングに明るさと落ち着きをもたらす
北東に大きく開き、安定した光が射し込むリビング。窓からは、奥さんの祖父が育てたブドウの木がある庭が望める
造作の背面収納を設けたキッチンの奥には、大人数のゲストのおもてなしに備えて大きなパントリーを設けた
リビングの壁にはめ込んだ作家もののステンドグラスは、玄関に光を届ける役割も果たす
多彩な素材づかいが心地よい廊下を、ハイサイドライトからこぼれる外光が明るく照らす
Iさんの書斎は、膨大な蔵書がすっきり収まるよう隣接する主寝室のスペースを削り、ニッチ状の本棚を設えた
3姉妹共用の勉強部屋と寝室。建具には鍵を付け、間仕切り壁は使い方に応じて取り除きやすい仕様に
2階奥には、海外のゲストのために個室とトイレ、シャワー室を設置。シャワー室は、家族の日常づかいにも重宝しているそう