ストーリー

Story
Vol. 10
いたるところに見える、きめ細かく行き届いた配慮。家族みんなの希望が最高のカタチで実現しました。
小樽市・O様邸
愛着ある街に住み続けるため
50代で初めての新築を決意

 小樽の中心部、JR駅に近接する古くからの住宅街で、Oさん一家は賃貸暮らしを続けてきました。「小樽は坂が多く、雪も多い土地です。私たちが住んでいたアパートは坂道の途中にあり、除雪は冬の暮らしの一部でした。でも、歳を重ねるごとに滑りやすい坂道の除雪が苦になって。それでも、昔から住み慣れた地域を離れることは考えられませんでした」と、Oさんは言います。
 ところが2年ほど前、奥さんが除雪中に転倒。それを機に、Oさんは老後も安心して暮らせるよう新築を決断し、これまでの生活圏を中心に土地探しを始めました。「それが思うより難儀しまして…。諦めかけた時に、旧居の近くでこの土地を見つけました」。表通りに面した土地は、バス停も目の前にある理想的な立地。冬が来るたびにご夫妻を悩ませた危険な急坂も、敷地の周りにはありませんでした。
 土地を購入したOさんは、大元工務店に新築を依頼しました。「以前からよく知っていたので、新築するとなれば大元さんに相談する以外に考えられませんでした。妻はそれまで多くを語っていませんでしたが、以前からマイホームを持ちたいと考えていたようで、この展開にとても喜んでいました」。プランづくりにあたって、ご夫妻は大元工務店が過去に建てた住まいも見学。固いつぼみがほころぶように、家づくりがゆっくりと現実になっていきました。

玄関ポーチの隣には2方向からアクセスできる物置兼バイクガレージが組み込まれ、オフシーズン対策も万全
玄関ポーチの隣には2方向からアクセスできる物置兼バイクガレージが組み込まれ、オフシーズン対策も万全
敷地の特性を考慮しながら
暮らし方に寄り添う提案

 高校生の頃からオートバイが生活の一部だったOさんは、18年前に長年憧れていた大型免許を取得。以来、1500㏄の愛車で仲間とツーリングするのが休日の楽しみです。その影響か、長女も中型バイクを通勤の足に使うようになったそう。「妻も私も、マイホームに望むことはそう多くありませんでした。ただ、大きな2台のバイクと車2台の置き場所と、書斎を設けたい。これだけは私の譲れない希望と伝え、細かな仕様や間取りはすべて大元さんにお任せしました」。
 建築予定地は、約85坪の台形型。緩やかな傾斜があり、周りには小樽の山々からの水が走る水路が張り巡らされていました。さらに準防火地域で、外壁やサッシなどに防火対策を施す必要もありました。大元工務店は諸々の条件を考慮し、1階に家族の寝室、2階にLDKを配した延床面積29坪のプランを提案。Oさん念願のバイクと車の駐車スペース、書斎も、建築計画にしっかりと反映されました。
 「一般的な住宅よりもコンパクトだと思われるかもしれませんが、暮らし方や敷地条件を考えた時、これがOさん家族にとってちょうどいい広さだと考えました。空間の豊かさは、面積と比例しません。じっくりとお話を伺って、土地を調べ、ご家族に最適なサイズ感を見いだすのも、私たちの大切な仕事だと思うんです」と、大元社長は語ります。

次女の念願だった猫との暮らしも、新築で実現。さまざまな表情をみせるノンちゃんの姿に、家族の笑顔が絶えない
次女の念願だった猫との暮らしも、新築で実現。さまざまな表情をみせるノンちゃんの姿に、家族の笑顔が絶えない
きめ細かな配慮が行き渡る
コンパクトな家の大きな暮らし

 2017年10月、Oさん一家の住まいが完成。そのファサードには、Oさんと娘さんの愛車が仲良く並んでいます。「自分の家じゃないみたいで感動しました。単身赴任先から週に一度、わが家に帰るのが楽しみになりました」。そう語るOさんを喜ばせたのが、玄関ポーチの隣に組み込まれた、物置を兼ねたバイクガレージです。オフシーズンの間は、大切な愛車を風雪にさらすことなく、冬眠させておくことができます。
 内装は随所にカラマツ材やナラの化粧フローリングを使用。自然の温もりあふれる空間に仕上がりました。シューズクローク併設の玄関は、ゆったりとした造りに。天井を現しにすることで、さらなる広がり感を演出しています。「長年、家族5人で2LDKのアパートに住んでいましたから、新居は十分過ぎる広さ。厳冬期もとても暖かく快適です」。
 暮らしの中心となる2階の壁には、大理石の粉を混ぜた塗り壁材を採用。大元工務店らしい仕様で、深さのあるステンレスシンクや造作収納を備えた対面キッチンに、奥さんも大満足だと言います。「実際に使ってみて、妻が『壁付けの収納棚があるともっと便利』と伝えたら、大元さんがすぐに取り付けに来てくれて。その対応の早さにも驚きました。家のすみずみにまできめ細かな配慮が行き渡っていて、いつまでも安心して暮らせそうです」と、Oさんは笑顔で話してくれました。

子どもの頃から願い続けた夢が叶いました。

 私たち3姉妹は、これまで小さな部屋をシェアしていました。子どもの頃から自分だけの部屋がほしいと思っていて、その夢が20歳を過ぎてようやく叶いました(笑)。今は、自分の部屋を可愛くするのに夢中です。白を基調にしたインテリアにしたくて、買い物に出るたびにお店を覗くのが楽しみになりました。
 2番目の姉は、家の完成と同時に猫を飼いました。前の家はペット禁止の賃貸住宅だったので、大好きな猫と暮らすのが姉の夢だったんです。もうすぐ1歳になるスコティッシュフォールドのノンちゃんは、わが家のアイドルです。冬の寒い日は床暖房の入った玄関土間で気持ちよさそうに寝ています。家に帰ってドアを開けた瞬間に目に入るそんなノンちゃんの姿に、マイホームっていいなぁって思います。家族の夢をすべて叶えてくれた大元さんには、本当に感謝しています。(三女談)

Replan北海道122号掲載
Pocket